音楽 2025年10月15日
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【RADWIMPS山口智史氏 × 慶應義塾大学・藤井進也准教授】特別対談を開催!!
RADWIMPS 山口智史 慶応義塾大学

本イベントは「洗足学園フェスティバル2025」の主要イベントの一つとして開催され、音楽家の演奏技術に重大な支障をきたし、近年、日本の音楽業界でも重要な課題となっている神経疾患「ミュージシャンズ・ジストニア」について、また当事者としてこの病と向き合ってきた山口智史氏(RADWIMPS Dr./現在は無期限活動休養中)と、世界に先駆けて「ドラマーの身体科学研究」を切り拓いてきた慶應義塾大学・藤井進也准教授が、これまで約10年間にわたる模索と研究の挑戦の軌跡について語り合った。


両氏対談の様子


当日の様子

両氏はこれまで取り組んできたドラマーのジストニア研究紹介に加え、YAMAHAと共同開発中の「声でドラムを奏でる」システム〈VXD〉の実演も披露。さらに、山口氏が在学中に師事していた恩師・松山修講師との特別共演も行われた。


山口氏と恩師松山先生による演奏


対談イベントには山口氏を応援する方や慶應義塾大学の方、そして洗足学園フェスティバルに訪れた方々が多数来場したほか、洗足学園音楽大学の教職員、学生も拝聴し、会場は満席となり、多くの方にご参加いただき盛況のうちに開催された。


これまでの軌跡を振り返りながら、山口氏からは「こうして母校で演奏できたのは支えてくれた方々との出会いに恵まれたから」と、藤井先生からは「音楽・科学・研究の垣根を超えて、自分の心のままに音楽を楽しんでほしい」と、それぞれ母校や応援してくれた方々への感謝と未来の音楽家たちへのエールが送られた。


■山口智史氏

ドラマー(RADWIMPS)、慶應義塾大SFC研究所所員、農家、BEAT ICE共同創業者

1985年、神奈川県横浜市に生まれる。

中学2年生のとき、部活の友人と一緒にバンドを結成しドラムを始める。2004年にRADWIMPS加入、2005年にメジャーデビュー。2009年頃より右足のミュージシャンズ・ジストニア(局所性ジストニア)を発症し、2015年に無期限休養を発表。その後農業、研究、技術開発など多領域にわたる活動を展開。

慶應義塾大学環境情報学部音楽神経科学研究室との共同研究を通じ、声をトリガーにドラム音を鳴らす新技術「VXD」をヤマハと共同開発。現在は「音楽と神経」「テクノロジーと身体」の関係をテーマに、演奏者の身体的制約を超える新しい音楽表現の新たな道を切り拓いている。

2024年には自身の声を用いた演奏で約9年ぶりにステージ復帰を果たし、2025年には初のソロツアーを開催予定。



■藤井進也准教授

慶應義塾大学 環境情報学部 准教授.

慶應義塾大学 音楽科学研究センター長.

慶應義塾大学SFC 音楽神経科学研究室長 / エクスミュージック研究室長.

京都大学総合人間学部卒,京都大学大学院修士・博士課程修了,博士(人間・環境学) .日本学術振興会特別研究員DC1(京都大学),PD(東京大学,ハーバード大学・ベスイスラエルディコーネスメディカルセンター),海外特別研究員(トロント大学サニーブルックヘルスサイエンスセンター),東京大学大学院教育学研究科特任助教,慶應義塾大学専任講師を経て現職.ドラマーとしてアンミュージックスクール京都校を特待生認定修了.専門は音楽神経科学・音楽身体科学.

【慶應義塾大学音楽科学研究センター】 https://www.kgri.keio.ac.jp/project/research-centers/2024/A24-28.html

【慶應義塾大学SFC NeuroMusicLab】 https://neuromusic.sfc.keio.ac.jp/



■洗足学園音楽大学について

洗足学園音楽大学は、学校法人洗足学園が経営する音楽大学です。音楽学部を設置している国内の大学の中で最大の学生数と最多の19コースを有しており、学生たちは自身の関心に合わせてコースやカリキュラムを選択できます。卒業生は多岐に渡る分野で活躍しており、マカロニえんぴつ(ロック&ポップスコース、電子オルガンコース)やSaori(SEKAI NO OWARIメンバー、ピアノコース)、平原綾香(ジャズコース)、昆夏美(ミュージカルコース)、唯月ふうか(ミュージカルコース)、新田恵海(声楽コース)等の有名アーティスト・俳優・声優を輩出しています。

【公式HP】:https://www.senzoku.ac.jp/



BUZZチケ編集部注目ポイント

RADWIMPS 山口智史による特別対談が実現!

満席の会場では恩師との特別共演も果たされた。