音楽 2025年08月11日
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由末イリ、新曲『調理実習』が配信開始 ままならないコミュニケーションをシニカルに描き上げるオルタナティブ・ポップ
ボーカロイド ボカロ 調理実習 由末イリ 歌愛ユキ

2025年8月6日、『調理実習 / 歌愛ユキ』の各種サブスク配信が開始された。楽曲制作者は由末イリ(X:@iri_qitune)氏。

Youtubeには本人制作のミュージックビデオが2025年7月18日にアップロードされており、投稿から2週間後のリリースとなる。




不安を誘うようなバックサウンドに、低音で淡々とした歌愛ユキの歌声。巨大な包丁や肉といった「赤」のモチーフに対して画面の多くを占めるのは単色の青。不自然なコラージュのようなイラストや、どことなく単調で不気味な文字の出し方は、dreamcoreのような「ゲームのバグ」、非人間性を連想させる。まさしくボーカロイドならではの違和感や不気味さが活かされているように見えると同時に、「ボカロ小学生」歌愛ユキがその歌い手であることで、二重の違和感が増幅する。サビの包丁がメロディーに合わせて揺れる様子も癖になる。制作者の由末イリ氏は、作詞・作曲・イラスト・映像全てを手がける。全てが一意の元にあるからこそ演出される世界観にも注目だ。


「互いに未調理の姿」「理想と虚飾で味をつける」といった歌詞は、人間同士が未成熟なままで意思疎通を図るグロテスクさや不安を描き出しているのだろうか。「まな板の上で調理実習」の真意はいかに。


各種サブスク配信サイト


https://nodee.net/a/ef2br7h8kecy?r=1myp6


ボカロ楽曲レーベルKARENT


https://karent.jp/album/4991


由末イリ公式Twitter

https://x.com/iri_qitune


由末イリ公式ホームページ


https://ghostomeiris.wixsite.com/iriyule


文:米田麗美 X:https://x.com/qulqulxl