横浜市の歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」の施設名称が「BankPark YOKOHAMA」に決定 シェアオフィス「goodroom lounge横浜馬車道」が本日先行開業(7/31〜)
竹中工務店(代表取締役社長:佐々木正人)、CRAFTINGJAPAN(代表取締役社長:長江一彌)、およびグッドルーム(代表取締役社長:小倉弘之)で構成されるグループ「BankPark YOKOHAMA(バンクパーク ヨコハマ)」が、横浜市より賃借し施設運営を担う「旧第一銀行横浜支店」の施設名称が、「BankPark YOKOHAMA」に正式決定したことを発表する。また、グッドルームが当該施設内で運営する「goodroom lounge横浜馬車道」が、2025年7月31日に先行開業した。
■施設名称「BankPark YOKOHAMA」について
本施設は、明治時代に建てられた銀行建築を2003年に一部曳家保存および形態復元したものであり、横浜市認定の歴史的建造物に指定されている。建物としての歴史的価値を活かしつつ、市民および国内外の観光客に親しまれる新たな拠点としての役割を果たすべく、「BankPark YOKOHAMA」という名称が選定された。
「Bank」は当該建物が銀行建築である歴史的ルーツを表し、「Park」は歴史的建築物を“パーク化”し、公共性の高い空間=“みんなの公園”を創出するという構想を示している。歴史ある街のシンボルにおいて、文化芸術の発信拠点として、また分野横断的な共創の場として機能させ、「出会い、学び、育つ」場を提供する明るい公園のような空間を目指すものである。
なお、施設全体のグランドオープンは2025年10月4日(土)を予定しており、それに先立ちティザーサイトが開設された。今後、随時情報を更新していく予定であるため、関心のある方は引き続き情報の確認を推奨する。
ディザーサイトURL: https://bankparkyokohama.jp
断面イメージ
■「goodroom lounge横浜馬車道」の先行開業
グッドルームは、歴史的建造物である旧第一銀行横浜支店内において、「goodroom lounge 横浜馬車道」を先行開業した。当施設は、地下1階に設置されたタッチダウンスペース、2~3階に配置された企業ごとの個室区画や会議室などのワークスペース機能に加え、3階には新たな交流と共創を促進するラウンジを備えている。
多様化する働き方に対応するため、全国の拠点を利用可能とする月額プランのほか、顔認証によるスマートなドロップイン利用など、柔軟な利用形態を提供している。ラウンジにおいては、地域住民や周辺企業も参加可能なイベント等を開催し、市民・企業・クリエイターの豊かなつながりを創出する場としての展開を図っている。
3 階ラウンジイメージ
サイトURL:https://office.goodrooms.jp/goodroomlounge
■1階の店舗名称を「CRAFT.」に決定
象徴的な吹き抜け空間を持つ1階の店舗名称は、「CRAFT.」に決定しました。世界各地の工藝作品や商品を集積させる工藝ギャラリー、全国から選りすぐりのフード・ドリンクを提供するカフェに加えて、フラワーショップ、ライブラリーを設け、文化・芸術・観光の発信の場所として計画する。2025年10月4日(土)にオープン予定。
■「BankPark YOKOHAMA」施設概要
現在の建物は、渋沢栄一翁により創設された第一国立銀行の支店として開設された後、関東大震災により被災し、1929年に第一銀行横浜支店として復興された建物を原型としている。2003年には当地の再開発事業の一環として、一部を曳家し復元されたものである。
本町通りから馬車道にかけての一帯は、かつて戦前の横浜金融界の中心地として栄えており、本施設はその歴史を体現する貴重な建造物として、2003年に横浜市より歴史的建造物に認定された。
創建当初の建物位置が都市計画道路の予定地となったことから、建物の特徴である先端部のバルコニー部分が現在の位置へ曳家され、横浜アイランドタワー(高層棟)の低層部に組み込まれる形で公益施設として再生された。曳家保存および形態復元の設計は槇総合計画事務所が担当し、施工は竹中工務店が実施した。
その後、横浜市が推進する「文化芸術創造都市施策」に基づき、同施設は実験的に活用されてきたが、今回、施設の価値や魅力を活かした運営が可能な事業者として、「BankPark YOKOHAMA」が選定された。
本年の本施設の開業に向け、竹中工務店による設計・施工のもと、2025年4月より改修工事を実施し、同年6月末に工事を完了している。
ご参考:2025年4月1日リリース
横浜市認定歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」の運営事業に着手
https://www.takenaka.co.jp/news/2025/04/01/
> 詳しい資料はこちら(PDF)から。