戦後80年の夏休みに小学生と聞く戦争体験 広島お好み焼きで交流も 8月1日(金) 〔福島〕
戦争を体験した利用者から、生の声を聞く。生活協同組合パルシステム福島(本部:いわき市常磐西郷町、理事長:池端美雪)が主催する交流会が、8月1日(金)の10時30分から12時30分に行われた。話をするのは、本部隣接「みんなの交流館」の利用者だ。利用者家族ら20人が、戦争に対して受け止めた思いを伝え合う。平和に向け、私たちには何ができるだろうか。
まず、戦時中の実体験を語るのは、宅配サービス利用者の佐藤美和子さんだ。学童疎開など、幼い頃に経験した戦時中の記憶を、利用者家族の小学生たちに伝える。
そして、パルシステム福島の理事を務める染谷美枝さんは、グループ生協の役職員とともに見学した、沖縄の戦跡の様子を語る。国内唯一の地上戦が残した爪痕として、今も国内米軍施設の7割が集中する沖縄。実際に目で見たことから考える、世界対立の現状を深堀りする。
本交流会では、「原爆の図」の作者、丸木夫妻が描いた紙芝居「ちっちゃいこえ」の上演も行われた。広島の原爆投下による放射能で、数多くの生命や生活が蝕まれた。本作品は、そのような中で注目を浴びないような「細胞」の、「小さな声」を伝える。
80年前の日本で確かに起きた、沖縄での激戦や広島と長崎の原爆投下、そして、学童疎開や食糧難。国内のあらゆる場所で、戦争という惨劇に我慢を強いられ、理不尽を突き付けられる人たちがいた。戦争にまつわる経験談を聞くことで、それらを少しでも現実味を伴って理解し、深刻さを受け止めることができれば。そして、交流会は、未来を担う世代の小学生とともに、「平和に向け、何ができるか」を考えてゆく。
話し合いの後は、広島県出身の理事吉田智子さんが「広島お好み焼き」の作り方を披露。世代の壁をを超えた参加者一同で食卓を囲み、平和の大切さを噛みしめながら、料理を味った。
主催のパルシステム福島は、「これからも、戦争が風化しないよう、利用者とともに戦争の災禍と平和の尊さを次世代に伝え続けていきます」と、今後の意志と責任感を述べる。
折り鶴カフェ「世代を超えて身近な戦争体験を聞いてみよう」開催概要
【日時】2025年8月1日(金)10時30分~12時30分
【会場】パルシステム福島いわきセンター内「みんなの交流館」
(福島県いわき市常磐西郷町落合278)
【内容】沖縄県学報告、戦争体験報告、参加者との交流、紙芝居「ちっちゃいこえ」上演
広島お好み焼き調理と試食
【主催】パルシステム福島利用者による「ユニセフ・へいわ委員会」
詳細を見る
▲2024年度の平和企画
▼「原爆の図」を7年がかりで紙芝居に。詩人アーサー・ビナードさんが伝えたかった「ちっちゃいこえ」とは?
https://kokocara.pal-system.co.jp/2019/07/01/small-voice-arthur-binard/
生活協同組合パルシステム福島
所在地:福島県いわき市常磐西郷町磐西郷町落合278、理事長:池端美雪
出資金:9.9億円、組合員数:3.9万人、総事業高:49億円(2025年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-fukushima.coop/
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/
2025年は国際協同組合年です