2025年6月20日、ラッパーのNENEが新曲「OWARI」をリリース。

自身のスタイルを模倣されたと主張し、楽曲内ではちゃんみなやSKY-HIの名前をリリックに盛り込み、ちゃんみながプロデュースしているガールズグループHANAの歌詞を引用。また、SKY-HIが率いる音楽レーベルBMSGを「Bitches Market Stealing Group」と揶揄するなど、強烈なメッセージで大きな話題を呼んだ。

その5日後、6月25日にはSKY-HIが早くもアンサーソングを公開。NENEからの挑発に対し、「美学 持って 誠実に 頑張る」「バカ 真面目に 仕事して ギャラ払う」と、皮肉とユーモアを交えながら自身とBMSGのスタンスを明確に打ち出した。

特に注目を集めたのは、NENEのリリック「ねえ、クレジット入ってないじゃん？」という指摘への返答。SKY-HIは自身のアンサーソングのクレジットに、NENEの名前に加えて郷ひろみやKINGといった人物の名を記載し、巧妙な皮肉で応戦している。

また、SKY-HIは「NENEのラップは悪くなかったけど論破型思考のあんたらはどう？ 人の土俵で相撲とる阿呆を一網打尽 韻踏じゃないけど こんなもん書くのも出すのも聴くのもいいけどさ行ったの選挙？ 一昨日戦争ってそんな世の中であんたらどんだけ平和ボケしてんの？ 」

と、ただNENEへの返答にとどまらず、今回の騒動に関してX上で評論家気取りで騒ぐ人々や、社会への無関心を皮肉る鋭いラインを繰り出した。

このリリックには、「NENEに対するアンサーだけじゃなく、Xで評論家気取りで叩くやつに対するアンサーにもなってて、かっこよすぎる」「絶対選挙行こう」といった共感の声も寄せられ、リスナーに対しても深く切り込む強烈なメッセージとなっている。

この一連のやり取りに対し、SNSでは「BEEFを通じてHIPHOPの文化が分かった」「日本のHIPHOPを再び盛り上げてくれてありがとう」といったポジティブな声も多く寄せられ、ファンやリスナーの間で大きな盛り上がりを見せている。

HIPHOPならではの“BEEF”文化を体現した今回の騒動。

賛否が飛び交う中でも、アーティストたちの表現力とスピード感、そしてその背景にある覚悟が改めて注目されている。

今後、どのようなバトルを繰り広げてくれるのか、日本の音楽ファンの注目を集めている。